今日、二人の同僚が職場を去っていった。二人は一年半前にやってきた同期だが、人間の質に大きな、大きな開きがある。
サイコロを二つ振ったら6と1の目が出たような感じだ。
一人は私とタッグを組んでいた人。細やかな気配りができて、仕事は堅実で迅速、それでいて謙虚で明るいという、ナイスガイである。
もう一人は、正反対。手より口を多く動かし、面倒な仕事からは逃げ、懸命に働く人々を尻目に立ち話に興じる、沖縄出身者である。仮に「チーターマン」と呼ぼう。
なんくるないさーの精神だと吹いているらしいが、自分だけに好都合ななんくるないさーならいらない。
この物(誤変換ではない)、チーターマンには本当に苦しめられた。
ギスギスした雰囲気になるのを避けるためかチーターマンに上司からの注意がなされることもなく、よって自分が周りに迷惑を及ぼしていることに気付かぬのようである。
実際自分をデキる人間と勘違いしているところがまた始末が悪く、また周囲の人たちも優しい(事なかれ主義ともいう)ため、チーターマンが働かない分をカバーしていた。
うーむ、ここまで質の低いヤツは初めて見た。とまではいかないが、今まで会った人物の中で最低ランクに位置する。
かくいう私も質の低い人間であるため、チーターマンの思考の仕組みはある程度わからないでもない。
とにかくラクしたい。それは誰だってそうだ。
チーターマンは、だからラクをする。
ここが、わからない。普通なら、恥や罪悪感という概念がブレーキをかけ、周囲と少しでも苦労を分かち合おうとするものだ。
チーターマンの場合、ダイレクトに行動に現れる。ことあるごとに、いや、何もなくとも持ち場を離れて立ち話に興じるのである。話しかけられた側はもちろん自分の持ち場で手を動かしながら仕方なく相手をするのだが、チーターマンは相手が嬉々として話に応じているように思っている。
周囲の者の気持ちや、自らの力量を推し量ることができない。だから自分は人気者でデキる男だと思っている。
情報分析能力に欠陥があるのではないか。せいぜい私が予測できるのはこんなところである。
私はチーターマンを嫌い抜いている。この一年半の間に一度は軽くキレたものの、よく我慢し続けていたものだと我ながら感心している。
ああ。今日でヤツとはおさらばだ。
ふうぅぅぅぅぅ。
そして。
冒頭で触れたナイスガイな方には、本当に助けられた。
彼とは信頼関係をもって、お互いを思いやりながらつらい仕事を進めてゆくことができた。
私を師匠と呼んで下さっていたのだが、実力ではとうに私より上なのである。
それでも私の顔を立てながら接してくれて、つい甘えてしまっていたところも多かったろう。それゆえに要らぬ苦労を掛けてしまったことを今になって私は反省している。
「今日までお世話になりまして、本当にありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。
束の間の休息、じっくりと疲労を回復されますように。
また機会を作ってご飯でも食べに行きましょう。」
テーマ:ダメ人間日記 - ジャンル:日記
- 2011/09/10(土) 00:00:02|
- 身の回りのこと
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